Japanの半導体復活:Rapidus、2ナノメートル量産のために1,000億円を確保

次世代チップへの戦略的な注入
経済産業省(METI)は、超高速情報処理用半導体の安定生産のための指定事業者としてRapidus Corporationを正式に選定しました。この選定には大きな財政支援が伴い、2025年度当初予算に1000億円が計上されています。この資金は情報処理推進機構を通じて運用され、日本が世界の半導体市場での地位を取り戻すための重要な一歩となります。
2ナノメートル技術を巡る競争
Rapidusは標準的なチップ生産だけを目指しているわけではなく、最先端の2ナノメートル論理半導体世代を標的としています。現在、このような先端ノードの量産はTSMCやSamsungといった業界の大手が主導しています。政府の支援を確保することで、Rapidusは開発を加速し、民間投資を呼び込む計画です。目標は、人工知能、自動運転、高性能コンピューティングに不可欠なこれら超先端チップの国内供給網を確立することです。
量産と上場へのロードマップ
Rapidusは今後10年間にわたる明確かつ野心的なスケジュールを示しています:
  • 2026年度(後半): PDK(プロセスデザインキット)を公開し、チップ設計者が新ノード向けの回路設計を開始できるようにする。
  • 2027年度(後半): 2ナノメートル世代の論理半導体の量産開始。
  • 2028年度(前半): チップ性能向上に不可欠な高度なパッケージング技術の量産開始。
  • 2029年度: 営業キャッシュフローの黒字化を目標。
  • 2031年度: フリーキャッシュフローの黒字化と株式上場(IPO)の実施を目標。
背景:北海道におけるシリコン復興
この取り組みは、IBMや研究機関Imecなどのグローバルパートナーを含む広範な協力の一環です。生産拠点は「IIM-1」と呼ばれ、北海道千歳市に建設されています。成功すれば、このプロジェクトは日本の経済安全保障を確保するだけでなく、高度技術製造業を再活性化し、島国を再びシリコン供給網の中心的プレーヤーとして位置づけることになるでしょう。