GPUクラスターと効率的な電源接続を備えた、AIデータセンター向け800V直流電力変換を示す画像。

STMicroelectronics、AIデータセンター向け800V直接電力変換を発表

AIデータセンター向けの800V直流電力変換は、エネルギー効率を向上させ、AIワークロードの高まる需要に応えます。

 

人工知能(AI)ワークロードの急増が続く中、データセンターにおけるより効率的な電力供給への需要は重要な転換点に達しています。STMicroelectronicsは、AIデータセンター向けに特化して設計された直接DC-DC変換ソリューションを導入し、電源管理技術における画期的な進展を発表しました。この新製品ファミリーは、800V DC電力を12Vまたは6Vへ直接変換でき、次世代プロセッサーやグラフィックス・プロセッシング・ユニットの高い電力要件を支えます。
この革新はNVIDIAの800Vリファレンスデザインに基づいており、従来の電源アーキテクチャから大きく転換するものです。従来は、電力は複数段階で降圧され、48Vまたは54Vの中間レールを介することが一般的でした。この中間段階を排除することで、800Vから12Vへの直接変換は変換ステップ数を減らし、システム全体のエネルギー損失を最小化します。この合理化されたアプローチにより、ラック全体の効率が大幅に向上し、サーバーインフラ内で必要となる銅配線量も削減されるため、コスト低減と熱管理の改善につながります。
この実装では、高密度電源ボードを採用し、従来の2段構成を上回る効率を実現しています。AIクラスタがメガワット規模の消費電力へと拡大する中、変換損失の削減はもはや任意ではなく、必須です。業界アナリストは、このチップ直結型の電力供給方式が将来のグラフィックス・プロセッシング・ユニット世代における主流標準となり、大規模言語モデルの進化や計算負荷の高いタスクに必要な強固な電力基盤を提供すると見込んでいます。