デンソー株式会社は、2026年から2030年の会計年度に向けた中期経営戦略を正式に発表し、電動化と知能化自動車技術への大きな転換を打ち出しました。同社は今後5年間で、設備投資に22兆円、研究開発に37兆円を投じる計画です。特筆すべきは、これらの投資の約70%が電動化と知能化の推進に充てられ、デンソーのモビリティの未来へのコミットメントを強固にしている点です。
2030年度末までに、デンソーは総売上高8兆円超を目指しています。この成長の大きな部分である4兆円は、電動化および知能化部門から直接生み出される見込みです。2.1兆円を目標とする知能化分野では、先進運転支援システム(ADAS)だけで1兆円の寄与が見込まれています。電動化の取り組みでは1.9兆円の創出が見込まれています。
この戦略の中核を成すのは、半導体競争力の強化です。デンソーは半導体を単なる基盤技術ではなく、価値創出の中核領域と捉えています。高付加価値の自動車用チップを追求し、産業、民生、自動車の各分野にまたがるシナジーを育むことで、デンソーは世界の自動車産業における技術転換を主導する立場を築こうとしています。