キーエンス株式会社は、2025年度の連結業績を発表し、また一つの節目となる好業績を達成しました。工場自動化と高付加価値イノベーションに対する世界的な旺盛な需要に牽引され、同社の売上高は1兆1693億円と過去最高を記録し、前年比10%の成長となりました。これは、工場自動化の巨人にとって5期連続の過去最高売上を意味します。営業利益も過去最高の5958億円に達し、前年度比8%増となって、2年連続で記録を更新しました。
同社の戦略的な海外展開は、引き続き卓越した成果を生み出しています。国内の日本市場での売上高は堅調に5%増加した一方、海外売上高は14%増と大きく伸長し、総売上高に占める海外事業比率は66%に拡大しました。キーエンスは北米、中南米、アジア全域で高い収益性を維持し、さらに年度後半には欧州で需要回復が顕著となり、同社の業績成長を一段と押し上げました。
市場アナリストは、この持続的な業績拡大を、キーエンスが高利益率の次世代製品展開に徹底的に注力していることに起因するとみています。同社が新たに投入した高機能プログラマブルロジックコントローラ、高性能蛍光顕微鏡、高精度3Dプリンターはいずれも市場で強い採用を獲得しました。製造現場と工場自動化における重要課題を直接解決する独自技術を継続的に投入することで、キーエンスは50%を超える業界最高水準の営業利益率を維持し、産業用自動化および精密センシング技術における世界的なベンチマークとしての地位を確立しています。