トヨタグループの物流部門であるトヨタ・トランスポートは、次世代のカルコパイライト太陽電池を搭載したキャリアカーの実地試験を正式に開始しました。このプロジェクトは、太陽エネルギーを活用して車両の補機系統を駆動することで、燃費と二酸化炭素削減を大幅に向上させることを目指しています。ほか3社の企業パートナーと共同で開発されたこの取り組みは、高度な太陽光発電技術をトラックの空力用ウインドデフレクターに直接組み込んでいます。
重いガラス基板を必要とする従来の結晶シリコン太陽電池とは異なり、カルコパイライト太陽電池は軽量で柔軟性があります。そのため、曲面や振動の大きい自動車環境への設置に非常に適しています。今回の試験では、太陽電池は革新的なソーラーテクノロジー開発企業であるPXPが提供しています。SYが設計・製造した専用ウインドデフレクターは、車両の空力性能や構造耐久性を損なうことなく、太陽電池をシームレスに組み込んでいます。このプロジェクト全体は、トヨタ通商が企画・提案しました。
発電された電力は車両の補助バッテリーに送られ、オルタネーターの負荷を軽減し、全体的な燃費性能を向上させます。トヨタ・トランスポートは以前、トラックのキャブ上部にソーラーパネルを設置して予備試験を実施し、実際の燃料節減効果を確認していました。今回の新たな段階は、既存の車両部品を活用して環境面で二重の目的を果たす、より洗練された統合を示しています。この試験では、実際の物流業務の中でシステム性能、燃料消費量、二酸化炭素削減レベルを評価します。